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2016年8月3日水曜日

Kodak SP360の写真からPhotoshopでlittle planet画像をつくる

Ricoh thetaなどで撮った360度の写真を、地面が丸い惑星のように見せる表示方法があってlittle planetという。KodakのPIXPRO SP360では水平方向に360度、垂直方向に214度の写真が撮れるので、この写真を2つ合わせて実質的に水平方向も360度にして、little planetのような画像をつくる。使用するのはPhotoshop Elements 14。

以下のような画像をつくるまでの手順。

1.SP360で撮った写真を用意する


SP360では静止画を撮るときにいくつか展開モードを選べるが、フロントモード以外で撮る(フロントモード以外は、SDカードに同じ形式で保存される)。撮った写真をSDカードからコピーする。

2.座標変換をする


まず写真をPhotoshopで開く。円周魚眼レンズで撮った写真と同じで、四隅には何も写っていない。

次に、メニューの[フィルタ]>[変形]>[極座標]を開き、「極座標を直交座標に」を選択して、OKボタンを押す。

以下のように写真が変換される。

※Kodakが提供しているSP360のアプリでも、座標変換した画像を出力できるが、解像度が低くなる。

3.画像を複製する


画像全体をクリップボードにコピー(Ctrl+AしてからCtrl+C)し、メニューの[ファイル]>[新規]>[クリップボードからの画像]を選択する。これで複製した画像のウィンドウが作成される。

複製した画像は、メニューの[イメージ]>[回転]>[左右に反転]で左右反転しておく。

4.画像の連結


1つ目のウィンドウを選択し、切り抜きツールで水平方向が2倍以上の長さになるように切り抜く。

2つのウィンドウを並べて表示し、移動ツールで、2つ目のウィンドウの画像を1つ目のウィンドウの画像の右隣りに並べて連結する。

切り抜きツールで並べた画像の右側の余白を取り除く。

5.連結した画像の座標変換


連結した画像を、メニューの[イメージ]>[回転]>[180°]で180度回転する。

続いて、[レイヤー]>[画像を統合]でレイヤーを統合する。

メニューの[フィルタ]>[変形]>[極座標]を開き、「直交座標を極座標に」を選択して、OKボタンを押す。

座標変換したら、メニューの[イメージ]>[サイズ変更]>[画像解像度]で幅を高さと同じ数値にする。

little planetっぽい画像ができる。


実際にやってみると、なかなかきれいな惑星の形の画像にならない。little planet画像をつくるときは、写真の撮り方を考える必要がありそう。

2016年7月20日水曜日

Kodak SP360でlittle planet画像を作成する

Kodak SP360で撮った動画を合成して、360度の動画を作成できるPIXPRO 360 STITCHをKodakがホームページで公開している。最新版のバージョン1.3.4.0をダウンロードして起動してみたら、little planet表示に対応していた。little planetというのは、Ricoh thetaなどで撮った360度の写真や動画を、地面が丸い惑星のように見せる表示方法。

PIXPRO 360 STITCHでlittle planetの画像をつくるまでの手順をまとめておく。


1.PIXPRO 360 STITCHを起動したら[ファイル]>[ファイルを開く]を開くと以下のウィンドウが開くので、「参照」ボタンを押してSP360で撮った動画を読み込む。同じ動画を2つ読み込んでも合成はできる。



2.画面右下の方にある地球のマークをクックしてlittle planet表示にする。

3.画面下の丸いつまみを移動させて、画像にしたい動画の位置をさがす。


4.画面右上の以下のマークをクリックして全画面表示にする。

5.画面をスクリーンキャプチャする。WindowsならキーボードのPrt Scでスクリーンキャプチャできるので、あとは画像編集アプリなどでクリップボードからコピーすればよい。


このような画像ができる。


ちなみに元の動画から切り出した画像は以下の通り。この画像を2つ合成したことになる。

残念なのは、このアプリでは動画の再生ができないし、little planetでの動画出力もできない。Kodakにはがんばってもらって、できるようにしてほしい。

2016年5月7日土曜日

Raspberry Piで動画変換をする

そもそも非力なRaspberry Piで動画変換をするのは使い方として間違っている気がするが、興味本位でどの程度できるか試してみた。

まずは、動画を変換するためのパッケージをインストールする。インストールするのはffmpeg

$ sudo apt-get -y install ffmpeg

インストールが完了したら、以下のコマンドで変換する動画(test.mp4)の情報を表示してみた。ちなみにこの動画ファイルは、Kodak PIXPRO SP360で撮影した動画をスティッチして作成した全方位360度動画のファイル。そのため解像度は2880×1440。サイズは40MBほど。

$ ffmpeg -i test.mp4

結果は以下の通り。
動画情報はちゃんと表示されているが、その前にメッセージがある。どうやらffmpegは今後廃止される予定でavconvを使うようにとのメッセージ。そういうわけでavconvを使う。基本的にはffmpegと使い方はほんとんど変わってなさそう。実際、avconv -i test.mp4でも出力される動画情報は同じだった。

The ffmpeg program is only provided for script compatibility and will be removed
in a future release. It has been deprecated in the Libav project to allow for
incompatible command line syntax improvements in its replacement called avconv
(see Changelog for details). Please use avconv instead.
Input #0, mov,mp4,m4a,3gp,3g2,mj2, from 'test.mp4':
  Metadata:
    major_brand     : isom
    minor_version   : 512
    compatible_brands: isomiso2mp41
    comment         : K PIXPRO SP360
    comment-qba     : K PIXPRO SP360
  Duration: 00:00:16.46, start: 0.000000, bitrate: 19264 kb/s
    Stream #0.0(und): Video: mpeg4 (Simple Profile), yuv420p, 2880x1440 [PAR 1:1 DAR 2:1], 19136 kb/s, 30 fps, 30 tbr, 15360 tbn, 30 tbc
    Stream #0.1(und): Audio: aac, 32000 Hz, stereo, s16, 128 kb/s
At least one output file must be specified

動画の変換は以下のコマンドで行う。変換元のフォーマットはavconvが自動解析してくれる。変換後のフォーマットは拡張子で判断される。ここではwebmに変換する。

$ avconv -i test.mp4 test.webm

変換にかかった時間は約2時間半。ちなみに、CPUがCeleron N2840のChromebookにcrouton(chroot環境使用)でインストールしたUbuntuでは約20分。やはりRaspberry Piで動画変換をするのは無理がありそう。

 

2016年5月1日日曜日

1台のKodak SP360で360度パノラマ写真を撮る

Kodak PIXPRO SP360は水平方向に360度、垂直方向に214度の範囲が撮影できるので、このカメラで撮った写真で全方位360度の写真(Equirectangular)を合成できないかと試してみた。

持っている三脚はこのように雲台などを取り付ける台が取り外せる。

この台に水平にSP360を取り付けると、この台のを水平に180度回して三脚に取り付け直すだけで180回転した方向の写真がとれる。これを利用して2回に分けて360度の写真を撮る。

上記方法で撮った写真の合成にはPTGuiの体験版使う。体験版でもすべての機能が利用できるが、合成した画像に透かしが入る。以下は合成する手順。

1.写真を開く
PTGuiを起動したら[Project Assistant]タブ >[Load Images... ]から合成する2つの画像を開く。開いたら以下の設定になっていることを確認。
Lens type: Circular Fisheye
Field of View: 180


2.クリップ範囲の調整
[Crop]タブを開き、クリップする範囲を設定する。

3.コントロールポイントの設定
[Control Points]タブを開き、2つの画像で一致するポイントを設定する。

4.合成後の画像形式の確認
[Panorama Settings]タブを開き、以下の設定になっていることを確認する。
Projection: Equirectangular
Field of View: 360 x 180
5.合成方法の調整
[Project Assistant]タブを開き、[Align Images...]を押すと別ウィンドウが開くので、[Edit Individual Images]アイコンを押して合成するそれぞれの画像の位置を調整する。

6.画像の合成
[Create Panorama]タブを開いて、合成画像の縦横の長さやフォーマットを設定する。設定したら、[Create Panorama]を押す。

以下のような画像が作成される。合成画像にずれができているが、合成の調整をきっちりやれば改善できるかもしれない。体験版なので透かしが入るが、79ユーロか93ドルのライセンス料を払えば透かしの無い画像が合成できる。

2015年12月18日金曜日

対角魚眼レンズで撮った画像を正距円筒図の画像に変換する

Kodak PIXPRO SP360は水平方向に360度、垂直方向に214度の範囲が撮影できるアクションカメラで、このカメラでは対角魚眼レンズ(fisheye lens)による写真が撮れる。一方、最近はやりのパノラマ写真は正距円筒図(equirectangular)が多い。例えばドームに写真を表示するときに、正距円筒図にしか対応していないビューアーでは対角魚眼レンズで撮った写真は歪んで表示されてしまう。必要があってSP360で撮った写真を正距円筒図に変換したので、その方法をまとめておく。

使用したのはHuginというソフトウェア。 インストール後に起動したら、以下の手順で変換。

1.[photos]タブに変換する画像をドラッグ&ドロップ

2.メニューから[ファイル]>[環境設定]>[スティッチ中]を開き、「デフォルトのファイル形式」を変更する

3.[photos]タブで画像を選択して、[レンズタイプ]を「対角魚眼レンズ」にする
4.[スティッチャー]タブで[投影法]を「Equirectangular」にする
5.[スティッチャー]タブで「 ステッチを実行」ボタンを押す