2015年12月26日土曜日

KH Coderのコーディング機能で分析対象をしぼる

KH Coderでは分析の際に不要な語を除くことが可能だが、逆に特定の語だけを選んで分析することもできる。前者ではどちらかというとテキストデータ全体の特徴や傾向をつかむことができ、後者ではもともと調査したい内容に的をしぼって分析を行える。KH Coderにはコーディングという機能があり、ある語の集まりを1つの単位として分析を行うことができる。例えば、「父」「母」「兄」の3語からなる「家族」というグループを作成して分析することで、「家族」というテーマにしぼって分析を行える。以下にコーディングの手順をまとめる。

1.準備として、テキストデータをKH Coderで読み込んで、分析対象ファイルのチェックをしてテキストデータに問題がないか確認しておく。

[前処理]>[前処理の実行]

2.コーディング用のテキストファイル作成
コーディングで使用するテキストファイルを作成する。*のあとにコード名(グループ名)を書き、改行してグループに含まれる語(テキストデータに含まれる語)を記述する。以下のようなグループをいくつか作成したテキストファイルを保存する。

*家族




3.作成したコーディングルールで分析結果を出力する
ここではグループ間の類似度の表を出力する。メニューから[ツール]>[コーディング]>[類似度行列]を開き、「コーディングルールファイル」から作成したコーディングルールファイルを読み込んで「集計」ボタンを押す。

[ツール]>[コーディング]>[類似度行列]

4.出力結果
出力結果は、グループごとの集計結果になる。作成したグループに対してのみ集計が行われるので、実際の分析では調べたい対象のグループを複数作成しておき、グループ間の関連性を確認することになる。

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